貯金ゼロだった私がNISAを始めて2年で400万円を突破した話
節約してるのに、なぜかお金が貯まらなかった
仕事はしている。無駄遣いもしていないつもり。それでも、なぜかお金が貯まらない。
当時の自分はまさにそんな状態だった。節約を意識しているのに毎月気づけば残高はほぼゼロ。貯金しようにも「何から始めればいいかわからない」という漠然とした不安だけが積み上がっていた。
そんな状態を変えてくれたのが、何気なく見たYouTubeの一本の動画だった。
中田敦彦のYouTubeで「投資」という言葉が身近になった
きっかけは中田敦彦さんのYouTube大学だった。NISAや投資について解説している動画で、その中で紹介されていたのが厚切りジェイソンさんの著書だ。
内容はシンプルで、楽天VTIをドルコスト平均法でコツコツ積み立てるというもの。
「投資って難しそう」というイメージを持っていた自分でも、この説明はすんなり頭に入ってきた。特に刺さったのが「株はお弁当の詰め合わせパック」という例えだ。
個別株はひとつの食材だけを買うようなもの。でも投資信託はいろんなおかずが詰まったお弁当セットだから、一つがダメでも全体は安定しやすい。この例えを聞いて「なるほど、だからリスクが分散されるのか」と初めて腑に落ちた。
そしてこの動画の中で、初めて両学長という名前を耳にすることになる。
口座だけ作って、1年半放置した話
動画を見た勢いで楽天証券の口座を開設した。ところが——そこから約1年半、一度も積立を設定しなかった。
気持ちはあった。やった方がいいのはわかっていた。でも「もう少し勉強してから」「タイミングを見てから」と言い訳を重ねているうちに、時間だけが過ぎていった。
口座を持っているだけで、お金は1円も増えない。今思えば完全に時間を無駄にしていた期間だ。おそらく同じ経験をしている人は多いのではないだろうか。
リベ大・両学長との出会い
両学長の存在を知ってからYouTubeで動画を漁り始めた。お金の基礎から投資・保険・節約まで、幅広いテーマをわかりやすく解説するそのチャンネルは「リベラルアーツ大学(リベ大)」として多くの人に支持されていた。
動画を見れば見るほど「自分のお金の使い方はまずかったんだ」という気づきが積み重なった。でも、それでもまだ動けなかった。
そんな自分の背中を押したのは、両学長のある一言だった。
「100円からでいい」——その言葉で1年半が動いた
「NISAの積立はお金に余裕がない時までやるものじゃない。100円から買えるんやから、ない時は少額でええ。ある時にできる範囲で積み立てたらええねん」
この言葉を聞いた時、自分の中で何かが外れた気がした。
完璧な状態になってから始めようとしていた。まとまったお金が用意できてから、もっと勉強してから——そんな言い訳がすべて崩れた瞬間だった。さらにひろゆき氏の動画の切り抜きで耳にした「始めるなら早いに越したことはない」という言葉も重なり、ついに積立を設定する決意が固まった。
保険・スマホ・家計——お金の見直しを全部やった
積立を始めると決めてから、同時にいくつかのことを見直した。
まず不要な保険を解約した。毎月払い続けていた保険料の一部が、実は必要のない補償だったことに気づいたからだ。次にスマホを格安SIMに乗り換えた。これだけで毎月数千円のコストが削減できた。
さらに家計全体を見直し、無駄な支出を洗い出した。使うところは使う、削れるところは削る——そのバランスを意識するようになってから、気づけば毎月10〜15万円を積立に回せるようになっていた。
節約でお金が貯まらなかった自分が、である。
旧NISAはVTI、新NISAはオールカントリーへ
旧NISA時代は楽天VTIを積み立てていた。中田敦彦さんの動画で知って以来、ずっと気になっていた銘柄だ。
新NISAが始まってしばらくはそのままVTIを続けていたが、開始から約半年後にオールカントリー(eMAXIS Slim 全世界株式)に切り替えた。理由はシンプルで、手数料がわずかに安かったからだ。
S&P500も非常に優秀な選択肢だと理解している。ただ両学長の「迷ったらオールカントリー買っときなはれ」という言葉が頭に残っていた。どちらも甲乙つけがたいが、迷った末の答えとしてオールカントリーを選んだ。
ジュニアNISAも滑り込みで間に合わせた
我が家の末っ子のためにジュニアNISAにも加入した。2023年末で制度が廃止されるということを知り、当時10歳だった子どものためにギリギリで申し込んだ形だ。
高校卒業後の進路に向けた資金として育てたいと考えたからだ。両学長の「だいぶ先に必要になるお金は投資、5年以内に必要なお金は現金で備えておくのがおすすめ」という言葉をそのまま実践した形である。
子ども手当として貯めていた70万円をそのまま投資に回した。あの時動いていなかったらそのまま眠らせていたお金だ。それが現在、約125万円になっている。
2年ちょっとで、資産が433万円を超えた
積立を始めてから2年ちょっとが経った。
家計を見直した結果、自分の場合は毎月10〜15万円を積み立てられるようになった。ただこれはあくまで自分の状況での話だ。大事なのは金額ではなく、自分のリスク許容度の範囲で無理なく続けること。 両学長も言っていたように、最初は100円でも1000円でもいい。
そして忘れてはいけないのが、投資は生活が安定していることが大前提だということだ。両学長が口を酸っぱくして言っているのが「まず生活防衛資金を確保してから余剰資金で投資する」ということ。
生活防衛資金の目安は生活費の3〜6ヶ月分。会社員なら3ヶ月分、フリーランスや自営業なら収入が不安定になりやすいため6ヶ月分が目安とされている。この金額を現金で手元に残した上で、それを超えた余剰資金の範囲で投資するのがおすすめだ。毎月の生活を犠牲にしてまでやるものでは決してない。
また最初は金額よりもNISAという仕組みに慣れることの方が大切だ。月100円や1000円の少額から始めて、画面の見方や値動きに慣れていくだけでも十分な第一歩になる。慣れてきたら自分のペースで金額を増やしていけばいい。
複利の効果も加わって、現在の評価額は433万円を超えた。取得額に対する評価益は+36%を超えている。
貯金ゼロだったあの頃の自分には想像もできない数字だ。
まとめ——完璧じゃなくていい、まず始めることが大事
振り返ると、自分が動けなかった理由はいつも「まだ準備が足りない」という気持ちだった。
でも実際に始めてみてわかったのは、完璧なタイミングなんて永遠に来ないということだ。100円からでもいい。まず口座を開いて、少額からでも積み立てを始めることが何より大事だった。
もし今この記事を読んでいるあなたが「やった方がいいとは思ってるけど…」という状態なら、自分がそうだったように背中を押したい。
まず口座を開くだけでいい。それだけで未来が変わる。